生体内環境を乱すA~Gの要因によるADの増悪
生命維持歯車の錆び
注-1 酸化ストレス/フリーラジカルとは・・・
- 食生活に見られる脂質の過剰摂取、アンバランスな栄養素の摂取、過剰な糖分摂取や食物繊維の摂取不足等により、自己の消化器官で処理できない未消化物は食物ストレスとなります。
蓄積したストレスが、様々な病気の要因となることもあるのです。 - 有害な化学物質を含む環境汚染も体に悪影響をもたらすと考えられます。
空気中のNO2(二酸化窒素)、イオウ酸化物などを吸い込むことにより生体外異物、毒素として、細胞組織内に蓄積し、生体内環境を破壊しストレスとなるのです。
1、2のようなストレス要因を排泄、排除しようと生体は免疫応答システムを含む生体防御システムを操業します。その際に精製されるのが、酸化ストレス/フリーラジカルなのです。
注-2 フリーラジカルによる細胞障害
ミトコンドリアはエネルギーの発電所と考えられており、約90%以上のエネルギーが作られています。
細胞膜を破って侵入する活性酸素にミトコンドリアが攻撃されると人間のエネルギーが減少します。
すると生命維持歯車を動かすパワーも減少し、歯車は活性酸素により錆びつき、病気を発症する原因となります。
注-3 生命維持歯車とは、生命維持歯車の錆びとは
私考だが、生体には生命維持を司る自律神経―免疫―内分泌により構成されるtri-angleを内核とし、その外郭に内核のバランスを常に維持するために力強く回転している歯車からなる「生命維持歯車」があり、生命維持のために昼夜兼行に回転してくれていると考える。
もし、前途したストレス要因が処理能力を上回る過剰な量であれば、生体は自己の持つ予備力を使って対応するが、同時に生体の消去システムでは処理出来ない過剰な活性酸素も生成され、生体にとって強い酸化ストレス状態を生じることとなる。
生命維持歯車は錆び、回転は乱れ、内核のバランス(恒常性)は崩れ、生活習慣病、免疫・アレルギー疾患等様々な疾病を誘起、連携する。過剰に発生した活性酸素・FRは過酸化反応を起し、細胞膜の脂質、核、DNA、蛋白質、酵素、生体内分子等に損傷を与える。